おじゃみ日記

テーマなんてものはない

酒蔵品管が語る酒蔵の女人禁制【禁酒の日】

1月16日は禁酒の日だそうです。

由来はアメリカの禁酒法制定日だからだそう。

禁酒とは異なるけども、日本の酒蔵には女人禁制があります。

ドラマで有名になりましたね。

一応酒造メーカーの品質管理で働いている私が知っている。女人禁制の理由を書いていきます。

私が日本酒メーカに勤めてるの知らないって?そら初めて言ったもの。

特定はやめてね。

 

 

 

 

結論:わからない

まず、これが大前提。どうしてそうなったのかはっきりした理由は誰にもわからない。

なので、これ以降は駄文。こういう説があるんだ。てな感じで読んでください。

 

 

 

 

血の穢れ

ネットで調べると血の穢れが由来だとか言われています。

月経があるから、神聖な場所だからだそう

一応一番有力な説です。

 

 

 

 

 

腐造の原因になるから

私の周りの酒蔵でよく言われている説です。

酒は麹菌と酵母菌が米を発酵して作られます。

そこに別の菌が入ると酒にならないことがあります。(腐造と言います)

現代でも腐造や品質劣化の危険があるとして、作り手は納豆やヨーグルトを酒を作っている期間は口にすることを禁じられています。

さて、これが何故、女人禁制に繋がるかと言ったら、糠も良くないからです。糠には乳酸菌や酪農菌がいます。特に乳酸菌はアルコール耐性を持つ菌(火落ち菌)がいます。

・料理の際に糠を触った手で酒を触ると腐造する。

・家庭の料理は女性が作ることが多い。

よって、女性が酒を触ると腐造する。

となったという説です。

 

 

 

 

蔵人との惚れた腫れたになるから

蔵は男社会です。そこに女の子を入れたらどうなるでしょう。

簡単ですね。取り合いです。

酒造期には泊まり込みも当たり前にあります。若い男女が一つ屋根の下で泊まり込み。何も起きないはずがなく・・・。

そこで、真っ当に結婚すればいいが、忙しい時期(冬)に子供ができたから、辞めたいや、駆け落ちやら、恋愛がらみで喧嘩になるやらで嫌になったという説です。

驚きの説得力。

 

 

 

 

応募が来ない

はい。終了。

酒作りたいとか思うのは男ばかりということです。

 

 

 

 

男女格差

最近これを言うと怒られるかもしれませんが、酒造りにおいて男女格差はあります

ないと思ったそこの方。

あなたが女性なら想像してください。男性なら身近な女性が働くと思ってください。

米袋は30kgです。水を運ぶための桶は一斗(18L)容器の重さもあるので20kgはあるでしょうか。一升瓶を入れている箱見たことあると思います。6本はいるんです。瓶の重さも含めて12kgほどにはなります。

運べないなんて言わないでくださいね

更にはタンクの中に入ってはしごに掴まりながら、内側を洗うような危険な仕事もあります。

もちろん女性が輝ける場所はあります。分析や研究、営業、事務等色々な仕事があります。そこで輝かしい成果を出している人や男社会を勝ち抜き杜氏になられた方もいます。けど現場を任せられるのは力仕事のできる男性になりがちなのかもしれません。

もしかしたら昔の人はそういう仕事から女性を遠ざけたくて女人禁制ということにしたのかもしれないですね。

 

 

 

 

以上が、私の考える酒蔵が女人禁制なわけです。

ただ、最初に言ったが、私個人の意見です。聞き流してください。

また、機会があればお酒の話をしようかと思います。

では。